やっぱりベーグルを焼こう。 何か作りたいなあと迷いながら、時間だけが過ぎていた。 ピンとくるものが浮かばなかったのである。 今日はもういいかなぁなんて思っていたけれど、抹茶パウダーが余っていることをふと思い出した。ホワイトチョコも入れたら美味しそうだと心がときめいてくる。 うん、やっぱり作ろう。 ... 続きをみる
好奇心旺盛な臆病者。の新着ブログ記事
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クッキー型の専門店が京都にあると知り、数年前に訪ねたことがある。 「sacsac/COOKIE CUTTER MUSEUM」という名前なのだが、お店の名前が「サクサク」であることに気がつくまでに時間がかかった。外国のお洒落な単語かと構えていたら、遊び心という粋なお洒落さであって、そのことに気がつい... 続きをみる
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子どものころ𠮟られる度に、母から『お母さんの顔をちゃんとみなさい!』と言われることが嫌で嫌でたまらなかった。 幼いなりに、“顔を見るということは相手の意見を受け入れる”という意思表示になるのだと思い込んでいたからである。 母は、言うことをきかないと𠮟るというより怒る人だった。 『なぜ私を困らせ... 続きをみる
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旅にまつわるエッセイや小説、YouTubeの動画が好きだ。 食事中に録画したドラマを鑑賞することが生きがいだった私も、最近はもっぱらYouTube動画ばかりである。 楽しみにしている旅系YouTuberも何名かいて、動画が更新されるのを今か今かと待つ日々だ。 旅動画を観ていて思うのは、旅も十人十色... 続きをみる
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私は、ただ自分の人生を楽しみたいのだ。 楽しめる自分になりたいのだ。 ふと、そう思ったのだった。 少し歩きたい気分になり、ちょうど期限の迫った払込票を見つけて、コンビニまで歩いて行くことにした。 むわっとした湿気た空気。 セミの鳴き声と鳥のさえずり。 草と、土の香り。 夏をダイレクトに全身で感じた... 続きをみる
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物事が思うように進まず、夫が情緒不安定になっている。 かれこれ数週間。長い。 聞けば夫はこれまでの人生、挫折を味わったこともなければ、人間関係で悩んだこともなかったという。 人生初めてのどん詰まりを経験した夫は、非常に厄介だった。 まず、元々の気質として悲しみの世界に浸ることが好きだ。 いわゆる悲... 続きをみる
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気づかぬ間にナイナイ星にワープしていた。 しかも、夫婦そろって。 すべてが足りない。何もかもが合わない。 不調和など何もないと思っていた日常が、音もなく崩れていくようだった。 私たちはナイナイ星人と化し、ひたすら“ないもの”を数えては嘆いた。 お互いを見る目は不信感でいっぱいになり、口を開けば相手... 続きをみる
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久しぶりにソーセージパンを焼いた。 焼き上がりを待ちつつ本を読んでいると、突然室内が薄暗くなり、バケツをひっくり返したような雨がけたたましく降り始めた。 遠くで地ひびきのような雷の音も聞こえる気がする。 吸い寄せられるように窓の側へいき、窓に打ち付けられる水滴や、揺れる庭の草木をぼうっと眺める。 ... 続きをみる
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些細なことだった。 お湯を沸かすときに、やかんにいれる水の量が多かった。 それだけのことだった。 そのことで、その日は夫から『なぜこんな簡単なこともできないのか理解ができない』と執拗になじられたのである。 私は心配性で、“足りなかったらどうしよう”と思っては、使用する量よりも多くやかんに水を入れて... 続きをみる
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常日頃からシリアスな内容の本や映画を意図的に避けている。 その世界観に入り込みすぎて、現実世界に影響がでるほど心が疲弊してしまい精神衛生上よくないからだ。 そのため普段からライトな内容のものを好む。 同じ理由で、戦争に関連する内容も敬遠しがちなのだが、「戦場のコックたち」という本をふと手にとった。... 続きをみる
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夢を叶えるという定義が、『“いつか”と思っていたことをする』ことだとするならば、ここ最近、たくさんの夢が叶っている。 いつか作ってみたいと思っていた数々のパン作りにはじまり、いつか買おうと思って先延ばしにしていたものを新調したり。 いつか欲しいと思っていた食パン用の型を夫がプレゼントしてくれたり、... 続きをみる
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ベーグル、ごまとさつまいものパン、 かぼちゃのねじりパン、めんたいチーズフランス、 枝豆チーズパン、ショコラバケット、シナモンロール、 ほうじ茶カンパーニュ、さつまいもタルトパン… パン作りはまだ私にとって非日常で、レシピをみてはワクワクし、初めて作るパンたちにときめき、焼き立ての美味しさに身悶え... 続きをみる
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今年に入ってから、簡単な日記をつけるようになった。 年齢を重ねるごとに、動画再生の速度調整かのごとく、2倍速、3倍速と、スピードが増しているような気がしてならない。 今週はいったい何をしていたのか。 今月はいったい何をしていたのか。 どんなことを考え、感じていたのか。 とるにたらない毎日を生きてき... 続きをみる
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今日は満月。 満月が近づくと、気持ちの揺らぎを感じる人も多いのだと聞く。 人は月の満ち欠けの影響を少なからず受けるらしい。 近ごろネガティブな感情に支配されている私も、その影響を受けているのだろうか。 いや、きっとそうに違いない。 …月でもなんでもいいから、何かのせいにしてしまいたいのだ。 私の夫... 続きをみる
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「勉強しなさい!」 「今やろうと思ってたのに…(言われたからやる気なくなった!)」 こういう状況の、やる気の消失スピードは凄まじい。 この現象にはちゃんと名前があるようで、『ブーメラン効果』というらしく、心理学でも認められた心の働きらしい。 その必然さは、月の引力の影響を受ける潮の満ち引きのよう。... 続きをみる
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少し前にたまたま目にしたネットニュースの記事。 美輪明宏さんの写真と一緒に“部屋が片付けられない人は…”という文言(ちょっと違うかも)が書いてあって、どうせ説教くさいことが書いてあるのだろうと思いつつも、何が書いてあるのか気になった。 タップしページを開くとそこにあったのは、“もっと自分を大事にし... 続きをみる
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年が明け、早くも1月が過ぎ去ろうとしている。 絶望的な早さである。 昨年末に、タイミング悪くコロナに感染し、お正月ムードそっちのけで寝込んでしまった。 なぜ、今…! よりによって、なぜ今なのですか…! 発熱中から中々眠れず、時間の間隔が狂ってしまったうえに、ベッド上での早いようで遅く、遅いようで早... 続きをみる
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「君に温かいパジャマを買ってあげる」 唐突に夫が言った。 どうやら私が、年末に向けてクローゼットの断捨離をおこない、着る服がなくなったとぼやいていたのを覚えていたらしい。 春ごろにも、冬が来る前に買えばいいと思い切って冬服をドバドバ処分している。 服はあるけど着る服がない状態ではなく、物理的に服が... 続きをみる
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久しぶりの旅行にて、飛行機に乗り遅れるという失態をおかしたわけだが、それは始まりにすぎなかった。 私が動物好きということもあり、行先には動物園が必ず盛り込まれるのがお決まりのパターン。 今回も、動物園ではないが『まあとりあえず美ら海水族館行っとくか、有名だし』という安易な発想で行き先を決めた。 そ... 続きをみる
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コロナウイルスの影響で行動が制限され、多大なストレスを感じた人も多いそうだが、インドアの私は、生活に大きな変化は起こらなかった。 ありがたいことにお仕事への影響も大きくはなく、続けられたこと。 書いていて切なくなるが、友人が少ないこと。 スーパーなどの買い物も、普段からまとめ買いをしていたこと。 ... 続きをみる
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最近、フィランドに関する書籍を読んでいる。 幸福度世界一位だというフィンランド、幸福に暮らすヒントを得られたらいいなあ、と軽い気持ちで手に取ったのだが、これがまあ、とってもとってもおもしろい。 「いいなあ」と思うところ、「日本でよかったかも」とホッとするところ。 まだ行ったことのない見知らぬ土地の... 続きをみる
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今読んでいる本の中にクジラの歌に関する記載があり、そうか、クジラは歌うのかと驚いた。 どうやらその歌声は瞑想にも使用されるらしい。 知らなかった。 私は何故か海の生物を見ると心がざわつく。 動物図鑑も、海洋生物のページはじっくり観ることはおろか触ることさえ抵抗を感じてしまい、ページの見開き部分に触... 続きをみる
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“思い立ったが吉日”という言葉があるが、世の中には思い立ったその瞬間に、実行に移すことが難しいものもあるのだと思う。 椎茸の甘辛煮もその一つではないだろうか。 私のタイミングも悪いのかもしれない。 しかし、大抵夜なのである。 朝でもなく、昼でもなく、夕方でもない。 夜の19時ごろ。 夜ご飯を作ろう... 続きをみる
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私は長年、重い中毒を患っている。 多くの中毒者は、自分が中毒を患っていることには気がつかない。 私自身、自分が重い中毒を患っていることに、最近まで気がついていなかった。 『正義中毒』 私の中毒の名前である。 その名を耳にしたことはこれまでにもあった。 しかし漠然と、インターネット上で... 続きをみる
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